映画

SFアニメーション映画

GODZILLA怪獣惑星

 

仮面ライダー、ヒーローの戦隊ものやウルトラマンなどのいわゆる特撮ものを子供の頃に1度は見たことがありますよね。かっこいい変身シーンはもちろん、力を合わせ巨大なロボットになって敵を一刀両断したり、怪獣とプロレスを組んでド派手な倒し方をしたりと、心を鷲掴みされワクワクしながら見れる楽しい作品が沢山あります。数多く存在する特撮ものの中でも、特に有名なのがゴジラです。日本だけでなく、世界でも「GODZILLA」として絶大な人気を誇っており、ハリウッド映画にもなっています。従来のゴジラは、CG加工などが少ないながらもドキドキしながら見れましたが、昨今の映画はCGなどの加工が多くよりリアリスティックな作品が増えてきました。今回はそんな特撮ものの頂点に立つゴジラを題材にしたアニメーション映画を紹介していきます。

 

ゴジラ

そもそもゴジラとは、恐竜のような見た目をしたし二足歩行型の怪獣です。特撮ものの基盤を築いたとされる田中友幸、本多猪四郎と門谷英二さん達の手によって制作されました。初代のゴジラは1954年に公開され、水爆実験にて住処を奪われた古代生物とされ、水爆大怪獣という異名もついていました。絶大な反響を経て特撮怪獣映画というジャンルが築かれました。現在のゴジラは映画によって誕生の設定が変わっており、目的も映画によって異なっています。

 

今回紹介するのはゴジラのアニメーション映画で、三部作構成になっています。脚本は「Fate/Zero」や「魔法少女まどか☆マギカ」の原作者でもある虚淵玄(うろぶち げん)さんです。監督を務めたのは、劇場版「名探偵コナン」シリーズでも監督を務めた静野孔文(しずの こうぶん)さんと、「シドニアの騎士」でお馴染みの瀬下寛之(せした ひろゆき)さんの共同です。ネタバレを含みながらの紹介をしていきます。

 

ストーリー

20世紀末、人類は核実験などによる環境変化が原因で地球上に出現した巨大生物「怪獣」の脅威に晒され、多大な被害と犠牲を強いられていました。

 

数多の怪獣の中でも、他の怪獣たちを駆逐する程の強さを持っていたのが最強の怪獣「ゴジラ」でした。半世紀にわたり怪獣と戦争を続けるも、敗走を重ねていた人類は存亡を賭け異星への移住を計画します。

 

2048年、コンピューターによって選別された一部の人間と、兼ねてより同盟を組んでいた異星人種「エクシフ」と「ビルサルド」と共に計画が実行されました。恒星移民船「アラトラム号」に乗り込み、11.9光年彼方の惑星くじら座タウ星eを目指して出発しました。

 

 

第1章「GODZILLA怪獣惑星」

役20年もの月日をかけてタウ星eに辿り着くものの、人類が生存できる環境ではないと判明してしまう。移民計画が失敗に終わってしまい、船上の間でも意見が別れ始めます。物資も底を尽きた船内で、ハルオ・サカキを中心に「地球帰還派」が主流となり地球へ帰還することが決まります。長距離亜空間航行を成功させ、より短時間で地球へと帰還することに成功したものの、相対性理論に基づき、地球上では2万年もの時が経っていました。2万年の月日が経った地球上の食物連鎖の頂点にたっていたのは最強の怪獣「ゴジラ」でした。両親をゴジラに殺された過去を持つハルオは、対ゴジラ用の戦術を立案し、復讐と地球奪還を賭けた戦いが始まります。

 

第2章「決戦機動増殖都市」

ゴジラとの戦闘を繰り広げ、勝ったと思ったのも束の間、地球降下隊は壊滅してしまいます。負傷したハルオを助けたのは、かつての地球人類の生き残りであり「フツア」と呼ばれる種族の少女ミアナでした。そして彼等が拝める「フツアの神」もかつてゴジラに敗れてしまい卵を残すのみとなっていました。ミアナの双子の姉のマイナから「神の卵」意思を介して、ゴジラを倒す手立てはないと聞かされます。

退却を考えていた時、ガルグはマイナが使用した狩の道具に使用されている金属に目をつけます。その金属はかつて対ゴジラ用に作られた最終兵器、「メカゴジラ」の構成素材の自立思考金属体「ナノメタル」と気づき、その生産プランとが残されている可能性を見出します。富士山麓にてナノメタルが2万年間増殖を続けて生じた巨大施設「メカゴジラシティ」を見つけるも…

 

第3章 「星を喰う者」

奇しくもゴジラ・アースに討伐計画の失敗に終わり「メカゴジラシティ」も壊滅してしまい、ゴジラを倒す術を失ってしまいます。この先は…

 

この作品は従来のゴジラ映画と異なり、3DCGアニメーションで制作されており、より細かい設定や詳細などが加えられています。そのため、SF要素が多めで、怪獣同士のプロレスが多いわけではなく、人間の存在を賭けた戦いとそれぞれの思いに焦点を合わせています。なので、従来のゴジラが好きな方には少し面白さがかける作品になっているかもしれません。SFが好きな方にはおすすめできる作品です。第二部までの紹介をしましたが、第三部は自分の目で確かめてみてください。