体ががっしりしており、一見強面のロットワイラー。昔から国を支える仕事に仕えることも多いロットワイラーだけに屈強なイメージがありますが、一方で愛嬌があり可愛らしい一面も。
そんなロットワイラーは危険犬種という情報がありますが本当なのでしょうか?まあ、原産国や性格の特徴、飼い方のコツを紹介します。
ロットワイラーは危険犬種?
ロットワイラーは、ある調査で人が死に至った事故に関係した犬として関わっている犬種としてピットブルに次いで多いことがわかっています。ドイツでは複数の州で危険犬種として指定されており、アメリカでも危険犬種と分類されているとのこと。日本でも札幌では「人等に危害を加える恐れが高い犬」である「特定犬」として指定されており、頑丈な囲いの中で飼育することや人が簡単に近づけないようにすることが条例として定められています。
ロットワイラーの性格とは
ロットワイラーの性格は飼い主に従順で忠誠心が強く、落ち着いています。一方で、知らない犬や人にも果敢に攻めていく勇猛果敢で防衛本能が強い一面を持っており、訓練性能に優れているため、使役犬としてはもちろん、番犬としても非常に優秀です。
しかし、強い防衛本能により、時には過剰な反応を起こすこともあるため、注意が必要な犬種と言えるでしょう。
ロットワイラーの原産国について
ロットワイラーの原産国はドイツです。起源は古代ローマ時代にまで遡り、古代ローマ軍が長い遠征に出る際、共に移動する牛の群れを護衛する役割を担っていたのがロットワイラーの先祖と言われています。ある時、ローマ軍隊の一つが遠征先の「ロットワイル地方」に定住したことで、ロットワイラーという名が定着し、当時は家畜護衛が仕事でしたが、20世紀には、優れた体力と勇敢さ、忠誠心を評価され、警察犬・軍用犬・山岳救助犬として世界中で活躍するようになりました。
ロットワイラーを飼いたい方必見!飼い方のコツ
初心者には飼うのが難しいと言われているロットワイラーですが、ここでは飼い方のコツを紹介します。飼いたいと思っている方には必見です。
運動
散歩は毎日朝夕の散歩をそれぞれ30分以上、計1〜2時間程度行うのが望ましいと言われています。運動不足はストレスとなるので、月に数回は安全で広々とした場所で自由に走らせてあげてください。
ただし、急速な骨の発達により、子犬の成長段階で形成不全を起こす可能性は少なくないため、子犬の時期の激しい運動は避けましょう。
しつけ
忠誠心があり、従順な性格のため、比較的しつけがしやすいと言われていますが、とても力があるため、十分なしつけをしないと、飼い主の言うことを聞かないだけではなく、他人をも傷つける結果になってしまいます。
手入れ
スムースコートで、下毛のあるダブルコートの犬種なので、抜け毛が多いです。そのため、日頃からブラッシングした後、濡らしたタオルで拭いてあげてください。また、換毛期には小まめなブラッシングを心がけ、シャンプーは月1〜2回程度が好ましいとされています。
飼育環境
寒さが厳しいドイツ原産の犬種で暑さに弱いため、高温多湿の日本で飼う際には、空調管理のできる屋内での飼育が必須です。また、警戒心が強く縄張り意識が高いため、落ち着いてゆっくり眠れる愛犬専用のスペースを整えてあげましょう。
食事
主食には、フードと水のみで栄養バランスがとれる総合栄養食が好ましいとされています。また、年齢ごとに必要とされる栄養素の量が違うため、年齢と目的に応じたフードを与えましょう。
最後に
今回は、ドイツ原産の犬種「ロットワイラー」について紹介してきました。危険犬種と特定しているところもあるようですが、一般的にはしっかりしつけをすれば安全に飼うことができると言われています。
しかし、本能的な部分はいつ出るかわからないため、飼い方に気をつけて飼育するようにしましょう。