見た目のいかつさや噂のせいで「ピットブルは怖い」というイメージを持っている人は多いと思います。ニュースでは噛みつき事故の話題も出てきますし、正直なところ「本当に飼って大丈夫なの?」と不安になりますよね。ただ一方で、海外では家族犬としてかわいがられている姿もよく見かけます。

この記事では、ピットブルの性格やこれまでに報じられた事故の例、それからピットブルを飼っている芸能人を紹介していきます。危険な面だけでなく、魅力や特性もバランスよく見ていきたい人向けの内容です。

ピットブルはどんな犬種?

ピットブルはいわゆる闘犬のイメージが強い犬種で、筋肉質でがっしりとした体つきと短毛で引き締まった見た目が特徴です。体重は個体差がありますが、中型から大型の間くらいのサイズ感で、運動能力が高くジャンプ力や持久力もかなりあります。

もともとは牛などの大きな動物を押さえ込む仕事や、闘犬として作出された系統がベースにあるとされていて、力が強くて粘り強い性質を持っているといわれます。家族に対しては甘えん坊で、とても人懐っこい一面もあり、そこが好きでピットブルを選ぶ人も多いです。

ピットブルが怖いと言われる理由

ピットブルが怖いと言われる一番の理由は、「噛まれたら大怪我になるほど力が強い」というイメージがあるからだと思います。噛む力自体も強いといわれますが、それ以上に首や肩まわりの筋肉が発達しているので、一度噛みついて首を振られると、人間側は振りほどくのが難しい場合があります。

一方で、怖いと感じる背景には飼い主側の管理不足や適切でない飼育環境が関わっているケースも多いといわれます。力の強い犬種だけに、しつけや環境作りが不十分だと、事故につながるリスクが高まるのは確かです。

ピットブルの性格と本来の気質

ピットブルの性格を一言でいうと、人が大好きで一途で、とてもタフなタイプです。家族として受け入れた相手にはべったり甘えたり、一緒に遊ぶのが大好きだったり、とても陽気な面も多く見られます。

ただし、もともとの犬種の背景から、興奮しやすかったりスイッチが入ると一気にヒートアップしたりする個体もいます。ここがうまくコントロールできていないと、他の犬や小動物に対して強く出てしまうことがあり、トラブルの元になりがちです。

実際に起きたピットブル関連の事故

ピットブルに関する事故としてよく取り上げられるのは、噛みつきによる重傷事故や、子どもが襲われたケースなどです。最悪の場合、死に至ることもありえます。

香川県観音寺市で起きた事故

2023年6月、香川県観音寺市の住宅街で男性が家で飼っていたピットブル2頭が敷地外に出てしまい、近所の女性が散歩中に襲われたとされています。女性は複数箇所を噛まれ、救急搬送されたあと入院となるほどの重傷でした。

ウェールズでの10歳男児死亡事故

2011年11月イギリス・ウェールズの住宅街で友人宅を訪れていた10歳の男の子が家の中でピットブルに襲われ、重傷を負ってそのまま命を落としています。閑静な住宅街での事故だったこともあり、「普段は家庭犬として飼われていた犬が、突然子どもを襲った」という点に大きな衝撃が広がりました。

男の子を襲ったピットブルは駆け付けた警察により射殺されました。

日本でのピットブルと法律や規制

日本では、ピットブルという名前自体が単独の犬種として登録されていないこともあり、国レベルで「ピットブル禁止」というような決まりはありません。ただし、市区町村や自治体によっては、特定の犬種を特定犬として指定し、飼育の際に届出や厳重な管理を求めている場合があります。

自治体によっては、高さのある丈夫な柵や囲いの設置、散歩中の口輪着用、しっかりしたリードや係留方法などを条件として定めているところもあります。違反すると罰則の対象になることもあり、これはピットブルに限らず大型犬や闘犬系とみなされる犬種全般に適用されていることが多いです。

ピットブルを検討している場合は、自分が住んでいる自治体のルールを先に確認しておくことが本当に大事です。あとから「この地域では飼えない犬種だった」と気づいても、犬にも飼い主にも負担が大きくなってしまいます。

参考サイト:日テレNEWS

ピットブルを飼っている芸能人

ここからは、ピットブルを飼っていると公表されている、またはメディアで紹介された有名人を絞って紹介します。

プロレスラー・藤原喜明

いかつい見た目や格闘技のイメージから「やっぱりピットブルっぽい」と感じる人もいるかもしれませんが、実際にはかなりかわいがっている様子がテレビなどでも伝えられています。

後藤祐樹

自身のYoutube の中で愛犬の5匹のピットブルを紹介していて、家庭での姿やトレーニングの様子を見せることもあります。見た目の迫力とは裏腹に、甘えん坊な一面をほほえましく紹介しているのが印象的です。

出典元:The story of a pitbull and a couple

総合格闘家・堀口恭司

格闘家らしく筋肉質でパワフルなピットブルと一緒に写った写真が紹介されることもあり、「強い犬」と「強い人」の組み合わせが絵になると話題になることもあります。

ただ、その一方で、しっかりと訓練しながら暮らしていることも伝えられていて、責任を持った飼い方の重要さが感じられます。

俳優・ノーマン・リーダス

ノーマン・リーダスは、保護犬のピットブルを迎えていることでも知られていて、「怖い犬」というイメージではなく「家族としてのパートナー」として接している様子が伝わってきます。

ピットブルを飼う前に知っておきたいこと

ピットブルに限りませんが、ロットワイラー 危険犬種のように力の強い犬種を飼うときは事前の覚悟と準備がかなり重要だと思います。ピットブルは特に運動欲求が高いので、毎日の散歩や遊びの時間をしっかり取れるかどうかは大きなポイントです。

小さい頃からの社会化トレーニングを丁寧に行うこと、プロのトレーナーに相談しながらしつけを進めること、しっかりしたリードや首輪・ハーネスを用意すること、家のフェンスや玄関の閉め忘れなどに細心の注意を払うことなど、やるべきことは多めです。特に社会化トレーニングは、子犬の時期にいろいろな人や犬、環境に慣れさせておくことで将来の行動に大きく影響するといわれています。

また、ピットブルのように「怖い」というイメージがついている犬種は、トラブルが起きたときに世間の目も厳しくなりがちです。不安が残る場合は、無理にピットブルにこだわらず、自分の生活スタイルに合った別の犬種を選ぶのも立派な選択だと思います。

まとめ

ピットブルはたしかに怖いイメージを持たれやすい犬種ですが、その背景には過去の闘犬としての歴史やニュースで報じられる事故、一部の飼い主による不適切な飼い方が影響していると感じます。一方で、家族に対してとても愛情深く、人と強い絆を築ける魅力的な犬であることも事実です。

ピットブルを検討するなら、「見た目がかっこいいから」だけではなく、自分の生活スタイルや責任の持ち方を冷静に見つめてから決めることが大切です。あなた自身は、ピットブルのどんなところに一番魅力を感じていますか。