今年も国内で新型コロナの感染拡大が収まらない中での開催となりそうな夏の甲子園ですが、高校球児のひと夏の煌きに熱い視線が注がれる時期がやってきました!
春のセンバツ高校野球では、大阪代表・大阪桐蔭が4年ぶり4度目の優勝。また、京都国際が開幕直前で新型コロナの影響により出場を辞退、代理で出場した近江が準優勝に輝いたことは記憶に新しいかと思います。夏の優勝旗は、果たしてどのチームに渡るのでしょうか。
本記事では、第104回全国高校野球選手権大会の大会情報や代表校、見どころを紹介していきます!
目次
2022年 第104回全国高校野球選手権大会 大会概要
まずは、今年の夏の甲子園大会の概要をご紹介します。
- 大会名称:第104回全国高等学校野球選手権大会
- 大会会場:阪神甲子園球場
- 代表校数:49校
- 観 戦:全試合有観客、吹奏楽応援は条件付で50名以上可能
- 入 場 券:全試合指定、ネット販売のみ
大会日程
- 8月03日(水):組み合わせ抽選会
- 8月06日(土):開会式、1回戦
- 8月07日(日) ~16日(火):1~3回戦
- 8月17日(水):休養日
- 8月18日(木):準々決勝
- 8月19日(金):休養日
- 8月20日(土):準決勝
- 8月21日(日):休養日
- 8月22日(月):決勝、閉会式
注目の出場校一覧
ついに、49都道府県全ての出場校が決定しました!
- 北北:旭川大高(3年ぶり10回目)
- 南北:札幌大谷(初出場)
- 青森:八戸学院光星(3年ぶり11回目)
- 岩手:一関学院(12年ぶり7回目)
- 秋田:能代松陽(11年ぶり4回目)
- 山形:鶴岡東(3年ぶり7回目)
- 宮城:仙台育英(3年ぶり29回目)
- 福島:聖光学院(3年ぶり17回目)
- 茨城:明秀日立(初出場)
- 栃木:國學院栃木(37年ぶり2回目)
- 群馬:樹徳(30年ぶり3回目)
- 山梨:山梨学院(3年ぶり10回目)
- 埼玉:聖望学園(13年ぶり4回目)
- 千葉:市立船橋(15年ぶり6回目)
- 神奈:横浜(2年連続20回目)
- 東東京:二松学舎大付(2年連続5度目)
- 西東京:日大三(4年ぶり18度目)
- 長野:佐久長聖(4年ぶり9度目)
- 新潟:日本文理(3年連続12回目)
- 富山:高岡商業(5年連続22回目)
- 石川:星稜(3年ぶり21回目)
- 福井:敦賀気比(4大会連続11回目)
- 静岡:日大三島(33年ぶり2回目)
- 愛知:愛工大名電(2年連続14度目)
- 岐阜:県立岐阜商業(2年連続30回目)
- 三重:三重(2年連続14回目)
- 滋賀:近江(4大会連続16回目)
- 京都:京都国際(2年連続2回目)
- 奈良:天理(5年ぶり29回目)
- 和歌:智弁和歌山(5年連続26回目)
- 大阪:大阪桐蔭(2年連続12回目)
- 兵庫:社(初出場)
- 岡山:創志学園(4年ぶり3回目)
- 広島:盈進(48年ぶり3回目)
- 鳥取:鳥取商業(11年ぶり3回目)
- 島根:浜田(18年ぶり12回目)
- 山口:下関国際(4年ぶり3回目)
- 香川:高松商業(3大会連続22回目)
- 徳島:鳴門(3年ぶり14回目)
- 愛媛:帝京第五(初出場)
- 高知:明徳義塾(3大会連続22回目)
- 福岡:九国大付(6年ぶり8回目)
- 佐賀:有田工業(9年ぶり2回目)
- 長崎:海星(3年ぶり19回目)
- 熊本:九州学院(7年ぶり9回目)
- 大分:明豊(2年連続8回目)
- 宮崎:富島(3年ぶり2回目)
- 鹿児:鹿児島実業(4年ぶり20回目)
- 沖縄:興南(4年ぶり13回目)
今夏の甲子園、3つの注目ポイント
ここからは今大会の注目ポイントをご紹介していきます。
注目ポイント①初出場の高校
初出場校は札幌大谷、明秀日立、帝京第五、社(やしろ)の4校です。
札幌大谷は、2011年創部とそこまで長い歴史はないものの、既に2度のセンバツ出場を果たしており、初めて夏の切符を掴みました。道予選では平均10得点以上をたたき出した爆発的な打撃力と、守ってはエース左腕の森谷大誠(3年)が注目です。
明秀日立を率いるのは、巨人の坂本勇人を教え子に持つ、旧八戸学院光星の金沢成奉監督。2012年の監督就任から、今大会で甲子園初出場となりました。県予選1試合平均1本以上のHRを打ってきたスケールの大きな打撃陣と、ミスの少ない守備陣が魅力のチームです。
帝京第五の指揮をとるのは、元千葉ロッテ投手の小林昭則監督。出身である帝京高校の前田光夫監督の元で13年助監督を務めた後、2016年から帝京第五を率いて、今大会はノーシードから一気に甲子園の切符を掴みました。県予選で見せた、粘りからチャンスをものにする野球で甲子園初の1勝を目指します。
甲子園のお膝元、激戦区兵庫を勝ち抜いた社は、兵庫大会史上初のタイブレークを制しての出場。創部74年の悲願を遂げる夏の切符となりました。予選7試合で7失点、うち4試合が完封と抜群の守備力が持ち味、結束力の強いチームです。
注目ポイント②春の無念を晴らしたい、京都国際高校
2000年頃から力をつけてきた、関西全域から有力選手が集まる強豪校です。一昨年は、のちにプロ野球選手になる選手を2名擁する充実の布陣だったものの、春夏ともに新型コロナの影響で大会自体が中止、昨年の夏はベスト4の成績を収めたものの、今春またもや新型コロナの影響で大会前に無念の出場辞退となり、今年の夏にかける思いは強いです。
今夏は京都の雄・龍谷大平安を決勝で下し、堂々の2年連続、夏の甲子園出場となります。肘の怪我の状態が不安視されたものの、決勝ではエースの森下瑠大投手(3年)が投打ともに活躍しました。本調子とまではいかないまでも、キレのある速球とスライダーを武器に投手として6回1失点、打っては4回には自身の取られた1点を逆転し、チームに流れを作る2ランを放っています。その後を受けて後続を抑えた森田投手は、小牧憲継監督も太鼓判を押すほど調子がよく、また森下選手と二枚看板である右の平野選手もおり、昨年のメンバーが多く残る中で、チャンスを見逃さない打撃陣が組み合あってくれば、今春の雪辱とともに、昨年夏以上の結果が視野に入ってきます。
注目ポイント③史上初のテーマソングにも注目
「2022 夏の高校野球応援ソング/『熱闘甲子園』テーマソング」は、YoutubeやTiktokでも大人気の平井大さんの新曲「栄光の扉」です。実は、テレビ朝日系列全局の“夏の高校野球応援ソング”として、各都道府県で開催される地方大会から、全系列局が同じテーマソングを使用するのは史上初とのこと。
曲に込められた「勝ち負けのさらに先にある未来に、ポジティブな感情で臨んでいってほしい」というメッセージ。新型コロナの影響拡大や世界情勢の不安定さの中で、一つの勝ち負けがあってもその先人生には続きがあって、甲子園でのかけがえのない経験と共に、勝っても負けても希望をもって前に進んでいける、そんな気持ちがこめられています。
最後に
昨年は2年ぶりの通常開催となり、史上初「智弁vs智弁」の決勝戦が話題になった夏の全国高校野球。新型コロナが収まらない中、さらにサル痘という新たな脅威も現れ、まだまだ不安定な社会状況が続く中での開催となりそうな今年の夏の全国高校野球。今年も多くの名場面が見られると思いますが、選手の皆さんには平井大さんの「栄光の扉」のコンセプトのように、49校しか味わうことの出来ない夢の舞台で、勝っても負けてもその先の人生の大事な宝物となるような経験になるよう、大好きな野球を思う存分楽しんでほしいですね!