そろそろ夏本番!ビールが美味しい季節になってきましたね!
行動制限も緩和され、仕事終わりに一杯という方も多いでしょう。仕事終わりの一杯は格別な味!私もその気持ちわかります。くぅ〜もう一杯!
ただそこで気を付けたいのが「アルコール依存症」や「急性アルコール中毒」。せっかくの一杯で大変なことに・・・なんてことがないように、今回はアルコール依存症や急性アルコール中毒の対策や対処法についてお伝えします。
目次
そもそもアルコール依存症や急性アルコール中毒ってどんな症状?
まずはアルコール依存症と急性アルコール中毒によって引き起こされる症状を見てみましょう。
アルコール依存症
アルコール依存症の主な症状は、以下の3つです。その他にも、様々な心の病気を引き起こす場合もあります(ex.生活習慣病、消化器系のがん、うつ病、パニック障害など)。
精神依存
アルコールに対して、病的に強い欲求を持つ状態。例えば、お酒を飲むべきではない時に飲んでしまう、飲み始めると思った以上に飲んでしまう。
身体依存
飲酒をやめたり減らしたりした時に、離脱状態が出現する状態。離脱症状の症例としては、手の震え、多量の発汗、不安感など。酷い場合は幻覚も起きる。
耐性
いわゆる『お酒に強くなる』状態。昔はビールいっぱいでビール一杯で酔えたのに最近はその程度では酔えず飲みすぎてしまう。
急性アルコール中毒
軽度~中等度の症状
- 吐き気
- 嘔吐
- 瞳孔が過度に開く
- 衝動や感情が抑えらえなくなる
- 判断力低下 など
重度の症状
- 昏睡
- 呼吸抑制
- 呼吸停止
- 低体温
アルコール依存症や急性アルコール中毒への対策
それでは、アルコール依存症や急性アルコール中毒にならないようにするためにはどうすればいいのでしょうか?それぞれの対策方法をまとめてみたので、ぜひ参考にしてください。
アルコール依存症への対策
アルコール依存症対策として、最も大切なことは適量を守って飲酒し、少なくとも週に2日は休肝日を作ることです。適量は男女によって差があります。
- 男性:1日に20グラム以内の飲酒
- 女性:1日に10グラム以内の飲酒
これを超えると「危険な飲酒」となり、依存症へのリスクが高まります。これは、ビール中ビン1本やワイングラス2杯と同じ程度です。何気なく飲んでいるそのお酒も、適量を超えてしまっているかもしれません!20グラムや10グラムはかなり少ないという印象もあるかもしれませんが、適量を守って休肝日をしっかり作ることがお酒を楽しむコツでしょう!
急性アルコール中毒への対策
急性アルコール中毒への対策として意識することは、吸収と代謝に気をつける、危険な飲み方を断る、の2つです!具体的に言うと、短時間のうちに多量の飲酒(イッキ飲み)をしないようにすることや自身の適量を知り、その日の体調にも注意することが挙げられます。また、空腹のときは飲酒しないようにすることも重要です。
もしもアルコール依存症や急性アルコール中毒になってしまったら
自分以外の人がアルコール依存症や急性アルコール中毒になっていたら、またなりそうな人がいたらどうしたらいいのでしょうか?対処法を調べてみたので、参考にしてみてください。
アルコール依存症への対処法
「昔より飲酒量が増えた」「飲むスピードが速くなった」「飲酒のために約束していたことができないことが度々ある」などが該当する場合、その方はアルコール依存症の可能性があります。
経済面や精神面でどうしても支えたい気持ちが出てきますが、本人にとって一番良いのは『世話を焼きすぎない』ことです。家族やパートナー、友人が生活面や経済面を支えても本人にとっては問題解決に至らないようです。そのため、この場合は勇気をもって医療機関を訪ねましょう。本人が治療を受けるのを支えてあげるようにするのが一番の対処法になります。ただし、医療機関を頼るなどの今後の方針に関わる話し合いは、本人がシラフの時にする必要があります。
急性アルコール中毒への対処法
急性アルコール中毒が疑われる場合、以下の対処法が必要です。
- 絶対に一人にしない
- 衣服を緩めて楽にする
- 体温低下を防ぐため、毛布などを掛けて暖かくする
- 吐物による窒息を防ぐため、横向きに寝かせる
- 吐きそうになったら、抱き起こさずに横向きの状態で吐かせる
吐けば、酔いが覚めて状態が回復すると考えがちですが、吐物が逆流して喉に詰まり、窒息してしまう可能性があります。必ず、上記の5つの対処法を実行する必要があります。ただし、もし呼吸状態が不安定などの兆候が現れた場合は、迷わず救急車を呼びましょう。
最後に
今回は、アルコール依存症と急性アルコール中毒の対策や対処法をまとめました。「お酒は飲んでも飲まれるな」という言葉があるように、適量を守って楽しくお酒を飲みましょう!