イーロン・マスクと聞くと、電気自動車メーカー・テスラの社長を連想する方が多いのではないでしょうか。しかし、イーロン・マスク氏の「テスラ 社長」という肩書きは一部に過ぎず、ご自身が考えた『人生を変える3つの成功法則』に従って、人類にとって重要な事業を多岐に渡って手がけている天才実業家です。
そんなイーロン・マスク氏ですが、2009年からTwitterを利用し始めており、彼のツイートが物議を醸して話題に挙げられることも少なくありません。今回は、イーロン・マスク氏のプロフィールと経歴をご紹介するとともに、Twitterでの影響力とその理由について追っていきます。
目次
イーロン・マスク氏ってどんな人?
まずは、イーロン・マスク氏のプロフィールと経歴をご紹介します。
プロフィール
- 名前:イーロン・リーヴ・マスク(いーろん・りーゔ・ますく)
- 生年月日:1971年6月28日(2022年4月時点で50歳)
- 出身地:南アフリカ共和国・プレトリア
経歴
- 10歳:独学でプログラミングを習得
- 12歳:自作でシューティングゲーム”Blaster”を開発し、500ドルで売却
- 19歳:起業の思いを抱きながらカナダのクイーズ大学へ入学・将来の人類にとってインターネット、持続可能なエネルギー、宇宙がキーワードになってくると確信
- 21歳:アメリカのペンシルベニア大学へ編入し、物理学と経済学を専攻
- 24歳:スタンフォード大学大学院に入学するも2日で退学し、ソフトウェア制作会社”Zip2”を起業
- 27歳:Zip2の買収により、2200万ドルの資金を手に入れる
- 28歳:資金を利用してオンライン銀行”X.com”(後のPayPal)を起業
- 31歳: PayPalの買収により、1億7000万ドルの資金を手に入れる・宇宙ロケット開発会社”SpaceX”を起業
- 33歳:電気自動車メーカー”テスラ”に7000万ドルの投資
- 35歳:太陽光発電会社”SolarCity”を起業
- 37歳:テスラCEO(最高経営責任者)に就任
- 44歳:人工知能会社”OpenAI”を起業
- 45歳:地下交通システム構築会社”The Boring Company”と人工知能会社”Neuralink”を起業
- 49歳:テスラの株価高騰により保有資産世界一となる(2022年4月現在は2190億ドル)
10代の時点でインターネット、持続可能なエネルギー、宇宙に注目し、様々な分野の事業を打ち立ててきたイーロン・マスク氏。今後の世界の鍵を握っている人物といっても過言ではありませんね。
イーロン・マスク氏のツイートによる影響とその理由
上記のように、イーロン・マスク氏は世界を変えうる事業をいくつも進めています。そのため、世界中がイーロンマスク氏の動向に注目しており、彼のたった数文字のツイートによって、市場の莫大な金が流動します。しかし、これを逆手に取ってか、度重なる自由気ままなツイートによって市場を混乱させた事例が多々あるようです。
ここからはイーロン・マスク氏の過去のツイートが、実際に世間にどのような影響を与えたかをご紹介します。下記の事例を知ると、投資家が彼のツイートを監視するのも無理はないことが分かりますよ。
2018年4月1日「テスラは経営破綻した」
エイプリルフールにちなんだジョークではありましたが、当時のテスラの経営状態の悪さも相まって、株価は8%の下落を記録しています。
2018年「テスラ株を1株420ドルで買い取って非公開化する」
こちらがツイートされた当時、テスラ株は全体の80%が投資家によって保有されていました(残り20%はイーロン・マスク氏が保有)。問題のツイートが投稿され、同氏が投資家から株を買い取るために必要な660億ドルもの資金を確保したと話題になりました。しかし、投資家からの反対によって株価が上昇したところで、テスラ株の非公開化を撤回。その後、投資家から資金確保は虚偽で、市場操作が目的であったと批判され、訴訟にまで発展してしまいました。
2020年「テスラの株は高すぎる」
イーロンマスク氏のこのツイートにより、テスラの株価は12%もの下落を記録しています。これによって、テスラは140億ドルもの時価総額を損失したと言われています。
まとめ
今回は、テスラの社長として有名なイーロン・マスク氏のプロフィールと経歴を見ていくとともに、彼のTwitterでの影響とその理由をご紹介しました。いかに彼が世界にとって重要な人物であるかということと同時に、彼の自由なツイートによってどれほど市場が振り回されているかが伝わったのではないでしょうか。一瞬にして1兆円レベルの大金を動かせる発言力は、保有資産世界一で天才実業家であるイーロン・マスク氏ならではですね。今後もツイートを含めたイーロン・マスク氏の動向から目が離せません。