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野菜が高い(2020)理由はコロナ?給食用の野菜が廃棄されずに販売される方法は?

こんにちは!takochiです。

 

コロナウィルス感染拡大を防止するため、ゴールデンウィークがそのまま外出自粛期間となりました。

まだまだ緊急事態宣言は延長され、最低でも5月いっぱいはこの状況が続きそうです。

 

ステイ・アット・ホームで自宅にいるものですから、思った以上に食材や食料品の消費が激しく、買い物へ出かける頻度も全然減りません(T_T)

そして買い物に行くたびに痛感するのが『野菜が高い!!』ということです。

 

4月頃からジワジワと感じてはいましたが、さすがに最近は悲鳴が出そうです。

いつもは半分で100円程度で買っていたキャベツが、4分の1で200円超え!

きゅうり一本が100円!

白菜にいたっては、普段4分の1カットで購入していたものが「これ一体、何分の一カット?」と思ってしまうほど細くカットされて、しかも倍以上のお値段。安定のお値段で売られているのはモヤシくらいです。

 

どうしてこんなに野菜が高騰しているのでしょう?

野菜は不足しているのでしょうか?

でも、「給食用の野菜」「飲食店用の野菜」が行き場を失って日々廃棄されているという報道もあります。

なぜ廃棄せずに販売しないのでしょうか?販売される方法はないのでしょうか?

 

とても気になったので、その理由を調べてみました。

野菜が高騰している理由はコロナのせい?

野菜が高騰しているのは、全国的な問題のようです。ではその理由は何なのでしょう?

暖冬とコロナによる自粛のための消費増

4月14日時点での農水省の野菜販売価格調査で、キャベツやレタスなどの葉物野菜が値上がりし始めていることがわかりました。

しかしこのとき農水省は

「天候不順もなく生産量に大きな変化はないので、さらなる高騰はなく、このまま平年並みの価格で落ち着くだろう」

引用:https://www.sankeibiz.jp/

と、分析していました。

2020年の1月〜2月は暖冬でしたから、野菜の生育も早く収穫や出荷もいつもより早くなり、その影響で、春先の出荷量が減ってしまったこと、また外出自粛で自宅にいることが多くなり消費が増したことが理由と考えられていたようです。

 

ところがその後も野菜の価格はどんどん上がり続け、「そのうち落ち着く」と言った農水省の予想を裏切り、一体どこまで上昇するのか不安なくらいです。

他にも理由はあるのでしょうか?

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コロナによる人手不足

一般家庭がコロナによる外出自粛を行い野菜を買い溜めしたとしても、巷では飲食店業界が休業し、野菜の需要は減っているのですから、大きな目で見ると簡単に野菜が不足するとは考えられません。

実はもう一つの理由として、コロナによる人手不足の問題がありました。

日本政府は2019年、外国人労働者の拡大を打ち出し農業実習生などを含め、多くの外国人労働者を入国させる予定でした。

野菜の収穫は早朝から始まる重労働でもあり、国内では学生のアルバイトなどはほとんど集まらず、人手は日本で働きながら技術を身につける外国人技能実習生に頼っているのが実情です。

特に中国を中心としたアジア諸国からの技能実習生の来日をアテにしていたのですが、各国ともコロナウィルスの影響で「国内移動制限」や「ビザ発給の遅れ」があったり「外国への渡航禁止」さらには「航空便の減少」もありました。

そして3月、安倍政権は日本への入国制限を強化しましたね。

ウイルスが広がる中国、韓国で発給済みのビザの効力を停止し、新たなビザ発給は人道上の理由などを除き原則停止したのです。

参照:日経ビジネス

もしかしたら

畑に野菜はあるのに、収穫する手がない

といった農家さんもあるのかもしれません。

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なぜ学校給食用の野菜は廃棄されるの?

学校給食で提供される野菜は地産地消を取り入れている自治体が多いようです。

その販売ルートは

  • 農家さんと学校側との直接交渉
  • JA経由
  • NPO経由
  • 行政職員の仲介

といった小規模で安定したルートです。

これは子どもたちが食べる野菜が、安全で安定した価格で供給されるためのシステムです。

 

しかし今回のようにコロナウィルスの影響などで給食自体が停止してしまった場合、他に販売ルートを持たない農家さんは野菜を販売する術がないのです。

また、いつ再開するとも分からない給食の準備のために、野菜を作る手を止めるわけにもいきません。

なので「作っては廃棄」が繰り返されているのです。

 

こうした、給食用に出荷する予定だった野菜の廃棄を食い止めようとする動きが、全国で出てきているという情報もあり、実際に直売所やネットでの販売もあります。

しかし、現在の野菜高騰が落ち着くような、大きな動きとはなっていないようです。

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まとめ

今回は、2020年4月頃からどんどん野菜の価格が上がっていっている理由と、その裏で廃棄が続く給食用の野菜を一般販売できない理由について調べてみました。

野菜の価格が上がり始めた4月中旬、農水省は「天候不順もなく生産量に大きな変化はないので、さらなる高騰はなく、このまま平年並みの価格で落ち着くだろう」と、予想していました。

ところが農水省の予想ははずれ、どんどん葉物野菜を中心に価格は上がり続けています。

その理由は、

  • 暖冬で野菜の生育が早く出荷も早まったため、春先の出荷量が減ってしまった
  • 外出自粛で自宅にいることが多くなり、家庭での消費が増した

といった二つに加え、

  • 外国人労働者の日本への入国制限強化のため、人手が不足し収穫が追いつかない

といった残念な理由でした。

 

ならば、廃棄を続ける学校給食用の野菜を一般で購入できないのかと調べてみましたが、学校給食用野菜を制作している農家さんには、野菜を自治体に安全・安定供給するための販売ルートしかなく、スーパーや小売業者へ販売する術が無いのでした。

それでも、こうした、給食用に出荷する予定だった野菜の廃棄を食い止めようとする動きが、全国で出てきているので、今後はなにか対策も考えられるのかもしれません。

 

農産物に限らず、廃棄を余儀なくされている食品もあるでしょう。

早く、こうした大変残念な廃棄がなくなることを望みます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。