犬が飼い主に甘えるのは、本能や性格、育った環境が関係しており、中でも特定の犬種は特に甘えん坊で、飼い主にべったりと寄り添う傾向があります。
本記事では、甘えん坊な犬種の特徴や仕草、行動の理由を詳しく解説していきます。
目次
犬はなぜ甘えん坊?
まずは、犬はなぜ甘えん坊なのか、その理由を紹介していきます。
本能による依存心
犬は群れで生活する動物であり、仲間との結びつきが強く、群れのリーダーに依存する習性があります。この本能が飼い主への甘えとして現れることが多く、撫でられることや抱っこされることで安心感を得るのです。
特に小型犬は、野生時代の群れで守られる立場にあったため、より依存心が強く、甘えん坊になりやすい傾向があります。
環境や育ちの影響
犬は生後間もなく母犬や兄弟と離れると、孤独感を感じやすくなります。このような環境で育った犬は、人間に対して強く依存する傾向が高いです。また、飼い主の接し方も甘えん坊度に影響します。
頻繁に抱っこやスキンシップをしていると、犬は「甘えれば安心できる」と学習し、べったりした行動が習慣化してしまうのです。
犬種による性格差
全ての犬が同じように甘えるわけではなく、犬種ごとの性格の差も大きいでしょう。元々の性格や遺伝的要素により、人懐っこく甘えん坊になりやすい犬種と、自立心が強く甘えない犬種もいます。
甘えん坊な犬種は、飼い主とのコミュニケーションを強く求める傾向が見られるのです。
飼い主にべったりな犬種まとめ!
では、どんな犬種が飼い主にべったりする傾向があるのか、まとめました。
チワワ
チワワは世界最小クラスの小型犬で、非常に飼い主に忠実です。体が小さいため抱っこされることを好み、膝の上でくつろぐ姿がよく見られます。寂しがり屋で留守番が苦手な個体も多く、甘えん坊の代表格といえるでしょう。
飼い主に寄り添う時間が長く、精神的な安心感を強く求める傾向があります。
ポメラニアン
フワフワの毛と愛らしい見た目で人気のポメラニアンは、好奇心旺盛で飼い主に甘える性格が特徴です。小さい体ながら自己主張がはっきりしており、撫でてもらうことや一緒に過ごす時間を強く求めます。
人懐っこく、甘えながらも活発に遊ぶ姿が愛されるポイントです。
ミニチュアダックスフンド
好奇心が強く活発なミニチュアダックスフンドは、飼い主への愛情も深い犬種です。狩猟犬としての本能もあり、常に飼い主の動きを追い、膝の上に乗ったり身体を寄せたりします。甘えながらも遊び心があり、飼い主とのスキンシップを楽しむ性格です。
ヨークシャテリア
小型で愛嬌のあるヨークシャテリアは、甘えん坊として知られ、飼い主とのスキンシップを好みます。抱っこや膝の上で安心感を得ることが多く、甘えながらも警戒心が強いため留守番時には不安を感じやすいです。
活発で愛情深い性格が魅力といえるでしょう。
キャバリア
温厚で社交的なキャバリアは、家族に非常に従順で抱っこされるとそばでくつろぐことを好みます。常に飼い主の存在を感じたいタイプで、甘えん坊度が高く、他のペットや子供とも仲良くできる特徴があり、愛情深く家庭向きの犬種といえるでしょう。
シーズー
愛らしい顔立ちと穏やかな性格のシーズーも甘えん坊です。飼い主のそばにいることを好み、膝に乗ってくつろいだり、撫でてもらったりすることで安心感を得ます。独立心よりも飼い主との一体感を重視する性格で、家庭での愛情あふれる時間を大切する犬種です。
甘えん坊な犬の仕草や特徴
では、甘えん坊な犬の仕草や特徴にはどんなことがあるのかを紹介します。
身体をすり寄せる
犬が飼い主のそばに体をくっつけるのは、安心感を得たいサインです。膝の上に座ったり、背中や足に身体を寄せたりする行動は「一緒にいたい」「守ってほしい」という気持ちの表れで、特に夜や飼い主がリラックスしている時に見せることが多く、甘えん坊の犬の特徴といえるでしょう。
この行動は犬が信頼を感じている証拠でもあり、飼い主に触られることで心身共に安定します。また、頻繁に体を寄せることで、犬自身も安心感を強く感じ、ストレス軽減にも繋がるでしょう。
目をじっと見つめる
甘えん坊な犬は飼い主を見つめることで関心を引き、撫でられたい、遊んでほしいという意思表示をします。目をじっと見つめる行為は信頼や愛情の証であり、尻尾を振ったり耳を前に向けたりすることも多いです。
この視線は犬が安心感を求めているサインで、飼い主が応えることで犬は満足感を覚え、より強い絆が形成されます。愛犬とのコミュニケーションの重要な手段であり、視線を通じて犬の感情を読み取ることも可能です。
甘える鳴き声や鼻鳴き
甘えん坊な犬は鳴き声や鼻鳴きで飼い主の注意を引こうとします。特に小型犬は高めの声で呼びかけ、鼻を鳴らす、軽く唸るといった行動が見られ、これらは愛情表現の遊びへの誘いとして現れる場合が多く、鳴き方によって要求内容も異なります。
飼い主が犬の鳴き声やサインを理解し、適切に応えることで、犬は安心し、飼い主への信頼感がさらに高まるでしょう。
また、鳴き声のニュアンスを把握することで、犬の気持ちや欲求により正確に応えることができます。
足元や膝にまとわりつく
甘えん坊な犬は歩くたびについてきたり、膝の上に乗って離れなかったりします。これは単なる甘えではなく、飼い主との一体感や安心感を求める心理の表れです。特に環境が変わったり不安を感じたりする場面で顕著に現れ、飼い主に寄り添うことで精神的な安定を得ているのです。
この行動は犬が飼い主を信頼している証であり、生活環境を整えることでより安心して過ごせるでしょう。加えて、膝に乗る行為は犬にとって暖かさや安全を感じる瞬間でもあり、心理的な満足度を高めます。
最後に
犬が甘えるのは本能や性格、育った環境が影響しています。特にチワワやポメラニアンなどといった小型犬で甘えん坊な犬種は、飼い主とのスキンシップを好みます。
特徴や仕草を理解し、適度な距離感と愛情をもって接することで、安心で信頼に満ちた関係を築けるでしょう。